廃車にされてしまった大型バスの行末とは

子供が大きくなって手が離れたので、高校時代の友人たちとバスツアーにでも行こうかと計画を立てることになった。私は今までそういった類のツアーには参加したことがなかったので、とても楽しみにしている。ツアー会議と称して友人たちと集い、やれこのミステリーツアーはあそこにいくに違いない、やれこのおみやげはきっと漬物に違いないだのとワイワイ騒ぐのもまた楽しい。ツアー会社もたくさんあるし、ツアー内容もたくさんある。価格設定もそれぞれだけど、主婦の集まりとはいえ、やっぱりあまり安すぎるのはどうかしらね、という話になった。というのも格安ツアーバスの事故がたくさん続いているからだ。安易な考えかもしれないけれど、ニュースを見ていると価格と安全が比例しているように思えてならないのだ。一度そんな事故を起こしてしまったら、もうその会社はおしまいだというのに、安全対策について疎かにしている会社がどれだけあることか。
(参考:廃車同然の自動車を買い取ってくれるサイトがある!

そんな会社のバスがまだ高速を猛スピードで走っているのかと思うと恐ろしい。

うちの近くでもつい先日、大型バスが事故を起こしているのを見かけたことがあった。幸い亡くなった人はいなかったようだけど、けが人が多数出た上にバスも大きく破損しているようだった。私はもちろんそのバス会社をチェックした。当然、そこのバスには乗らないためである。

それにしてもそのバスはもちろん廃車扱いになるのだと思うけれど、そういうバスの行く末ってどうなんだろう。解体されてまた違うバスの部品として使われるのだろうか。ということは死者が出るような事故を起こしたバスの部品をつけたバスが、今でもお客さんを乗せて走っているかもしれないということだ。

飛行機に乗る時にちょっとだけ必要な覚悟を、これからはバスに乗る時も強いられることになるかもしれないのだな、とその時思ったのである。